ポリブチレンテレフタレート(PBT樹脂)
樹脂
テレフタル酸とブタンジオールとの重縮合反応で得られるポリエステル樹脂で、結晶性樹脂である。ガラス強化品がよく使われている。
未強化の場合、PETと同様の成形ができる。
エンジニアリングプラスチックの中でも良く使われる樹脂の1つである。
【比重】 1.31
【特長】
- 耐熱性にすぐれている。融点は225℃でPETより約20℃低い。常温での強靭さは同等である。
- PETと比較して吸水性が少ない。
- 強化品は成形収縮率が小さく、寸法精度の良い精密成型品ができる。
- 結晶性樹脂であるため、耐薬品性にすぐれている。
- 腐食性が無く、難燃化が容易。
- 耐摩耗性が良好で、自己潤滑性を有する。
- 幅広い周波数に対して安定した電気特性を持つ。
- 耐熱性が良く、120℃~140℃で連続使用できる。
- 経済性にすぐれている。
【活用例】
- 自動車部品(ワイパー部品、ミラーハウジング、ウインドウォッシャーノズル、エアフロ―センサー、ディストリビューター、コネクター、キャブレター、リアエンド、フロントフェンダーベゼル、ガスキャップ、ドアロックノブ)
- 電気用途(電動工具、コネクター、コイルボビン、スイッチハウジング、バルブ、タイマーケース、端子板)
- 機器(マジックキャップ、空圧機器、キートップ、時計部品、カメラ部品)
- その他(日用品、スポーツ用品、建材部品、コンテナ)
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